真夏の太陽と蝉時雨が降り注ぐ8月16日、今年度最初のワインの仕込みが行われました。圧搾機にかけられ、甘酸っぱい果汁となったデラウェア達。秋には美味しい新酒となります。
このデラウェア、一般では種なし葡萄の元祖といわれ、生食用葡萄として大人気の品種。原産は北アメリカ東部で、明治時代初期に日本にやって来ました。国内での栽培面積は今では巨峰についで2位。果皮は赤褐色でポリフェノールを多く含む、甘くて食べやすい葡萄です。
しかしワイン用葡萄としてはどうかというと、通常、食用とされるアメリカ系品種は、ワイン用原料としては適さないとされています。理由のひとつに、食用葡萄は、収穫直前に急激に糖度が上がりますが、果汁中のリンゴ酸(ワインには不可欠)が急速に減少するためです。
そこで、青デラといわれる、種なし処理をしない、自然に育った健全な青い未熟の葡萄を使用することで、リンゴのような清涼感のある、酸が生き生きとした爽やかなワインに仕上がります。
フルーツと甘い花の香りが口の中に広がり、甘口ですが、しっかりとした酸味はドイツワインを思わせます。フルーツにかけて頂いたり、ケーキやゼリーなどのスイーツに合うのはもちろんですが、相性の良い料理となると…。是非スパイスの効いたカレーと合わせてみて下さい。
一般的にはカレーとワインの相性はあまり良いとはいえません。強い辛味のスパイスにワインが負けてしまうからです。そこで逆転の発想。カレーの付け合せに、福神漬けや甘らっきょう、レーズンやドライフルーツがマッチするのは誰でも知っています。カレーを一口頂いたあとに、デラワインうを含むと、不思議と甘味と酸がスッと馴染んで、スパイスの美味しさを引き立てます。カレーは葡萄以外で造られたフルーツワイン(桃、スモモ、キウイ、洋梨など)とも相性が良いです。もちろん好みもありますが、今のところ、この組み合わせは評判が良いですよ!
また、普段のカレー作りにもデラワインを加えてみて下さい。肉料理のソース、焼肉のたれ、ドレッシングなどにもデラワインを加えて、ひと足早く秋の味覚を楽しんでみてはいかがでしょうか。